ChatGPTをプログラミングの補助ツールとして使う、という話はよく目にするが、プログラミングが出来ない私はあまりその恩恵に与ることがない。ただ、仕事で使っているファイルメーカーのスクリプトを考えてもらえたら楽になるかもしれない。
はい、FileMakerのスクリプトを作成するお手伝いができます。どのような機能を実現したいか、具体的な要件を教えていただければ、それに基づいてスクリプトの例を提供いたします。どうぞ詳細を教えてください。
Q2)あるフィールドの値をコピーして、それを全てのレコードの同じフィールドにペーストするスクリプトを作ってください。
FileMakerで指定されたフィールドの値をコピーして、すべてのレコードの同じフィールドにペーストするスクリプトの基本的な構造を以下に示します。スクリプトは次のステップで構成されます:
1. フィールド値のコピー - 最初に選択したレコードから値をコピーします。
2. 全レコードのループ処理 - データベース内の全レコードをループして、コピーした値をペーストします。
以下のスクリプト例を参考にしてください。ここでは `YourFieldName` を操作したいフィールド名に置き換えてください。
- # 初期レコードのフィールド値を変数に格納
- Set Variable [ $copiedValue; Value:YourTable::YourFieldName ]
- # レコードの先頭に移動
- Go to Record/Request/Page [ First ]
- # レコードをループ処理
- Loop
- # フィールドに値をセット
- Set Field [ YourTable::YourFieldName; $copiedValue ]
- # 次のレコードへ移動、最後なら終了
- Go to Record/Request/Page [ Next; Exit after last ]
- End Loop
このスクリプトを使用する際は、`YourTable` をご自身のテーブル名に、`YourFieldName` を値をコピーしたいフィールド名にそれぞれ置き換えてください。また、スクリプトはFileMakerのスクリプトワークスペースで作成し実行することができます。
何か不明点があれば、お知らせください。
Q3)先に作成してもらったファイルメーカーのスクリプトは英語でしたが、日本語版ファイルメーカーのスクリプト表現で表示してもらえますか?
- # 初期レコードのフィールド値を変数に格納
- 変数を設定 [ $copiedValue; 値:YourTable::YourFieldName ]
- # レコードの先頭に移動
- レコード/リクエスト/ページへ移動 [ 最初の ]
- # レコードをループ処理
- ループ
- # フィールドに値をセット
- フィールド設定 [ YourTable::YourFieldName; $copiedValue ]
- # 次のレコードへ移動、最後なら終了
- レコード/リクエスト/ページへ移動 [ 次の; 最後の後に終了 ]
- ループ終了
このスクリプトでは、「YourTable」と「YourFieldName」をそれぞれご利用のテーブル名とフィールド名に置き換えてください。スクリプトの各命令は日本語版のFileMakerにおいて日本語で表示されるため、この形式でご利用いただけます。何か他にもご不明点があれば、お気軽にお問い合わせください。
これまで我流でやっていたのだが、ChatGPT、ファイルメーカーについてもだいぶ詳しいのか。これはありがたい。
Q4)次の3つのフィールドを設定します。
・tekiyou
・kensaku(グローバル)
・tikan(グローバル)
kensakuに入力した文字列が含まれるtekiyouを抽出し、その文字列をtikanに入力した文字列に置き換えるスクリプトを日本語で示してください。
FileMakerで「tekiyou」フィールド内の文字列が「kensaku」フィールドに入力された文字列を含むレコードを検索し、その文字列を「tikan」フィールドに入力された文字列に置き換えるスクリプトを以下に示します。こちらのスクリプトは日本語版FileMakerに適応しています。
- # 検索文字列と置き換える文字列をグローバルフィールドから取得
- 変数を設定 [ $検索文字列; 値:YourTable::kensaku ]
- 変数を設定 [ $置き換え文字列; 値:YourTable::tikan ]
- # レコードの検索
- 検索レコード [ 復元 ]
- # 「tekiyou」フィールドに「$検索文字列」を含むレコードを検索
- フィールド設定 [ YourTable::tekiyou; “*$” & $検索文字列 & “*$” ]
- 検索実行 [ ]
- # レコードをループ処理し、文字列を置き換え
- ループ
- # 現在のレコードの「tekiyou」フィールドの値を取得
- 変数を設定 [ $現在の値; 値:YourTable::tekiyou ]
- # 文字列置換
- 変数を設定 [ $新しい値; 値: 置換 ( $現在の値 ; $検索文字列 ; $置き換え文字列 ) ]
- # 置換後の値を「tekiyou」フィールドに設定
- フィールド設定 [ YourTable::tekiyou; $新しい値 ]
- # 次のレコードへ
- レコード/リクエスト/ページへ移動 [ 次の; 最後の後に終了 ]
- ループ終了
このスクリプトでは、「YourTable」をご利用のテーブル名に置き換えてください。また、スクリプトの「検索レコード」の部分では、実際のフィールド名と検索条件を設定しています。スクリプトの「置換」関数を使って、指定した文字列を新しい文字列に置き換えています。このスクリプトを実行すると、指定した条件に一致するすべてのレコードの「tekiyou」フィールドが更新されます。
こちらも変数を使うのか。我流でやっているのであまり使い慣れていないのだ、変数。
Q5)ファイルメーカーのスクリプトにおける$にはどういう意味、役割がありますか?
FileMakerのスクリプトにおいて、ドル記号($)は変数を示します。この記号は、スクリプト内でデータを一時的に格納し、操作するために使用されるローカル変数を定義する際に使われます。変数に値を代入することで、その値をスクリプトの異なる部分で再利用したり、計算や条件判断の基として使用することができます。
【ローカル変数の特徴】
- スコープ: ローカル変数は、それが定義されたスクリプトや、そのスクリプトから呼び出される他のスクリプト内でのみ有効です。スクリプトが終了すると、ローカル変数のデータは失われます。
- 使用例: 例えば、ユーザー入力を一時的に保存したり、計算結果を格納したり、条件分岐の判断材料として使うなど、多岐にわたります。変数の命名には自由度がありますが、意味のある名前をつけることで、スクリプトの可読性が向上します。たとえば `$customerName` や `$totalAmount` など、内容が直感的に理解しやすい名前を選ぶと良いでしょう。
フィールド設定、以前に解説書を読んで試してみたことはあるが、これまたあまり使い慣れていない。
Q6)スクリプトでの「フィールド設定」の意味、役割、使い方を教えてください。
「フィールド設定」はFileMakerスクリプトで非常によく使用されるスクリプトステップの一つです。このスクリプトステップは、特定のフィールドに値をセットするために使われます。具体的には、データベース内のフィールドに計算結果や変数の値、あるいは直接指定した値を代入することができます。
【役割と使い方】
〈役割〉
- データ入力: ユーザーからの入力や、他の計算結果をフィールドに直接入力します。
- データ更新: レコードの情報を更新する際に、新しい値を設定するために使用します。
- 条件に基づく更新: 条件によって異なる値をフィールドに設定する際に利用します。〈使い方〉
1. フィールド選択: 操作したいフィールドを選択します。
2. 値の設定: 設定したい値を式や変数、または直接入力する形で指定します。〈例〉
例えば、顧客のフルネームを生成して「fullName」フィールドに設定する場合、以下のようにスクリプトを記述することができます。
- # 姓と名のフィールドからフルネームを生成
- 変数を設定 [ $fullName; 値: YourTable::FirstName & " " & YourTable::LastName ]
- # fullNameフィールドにフルネームを設定
- フィールド設定 [ YourTable::FullName; $fullName ]
このスクリプトでは、まず「FirstName」と「LastName」フィールドの値を結合して「$fullName」という変数に格納し、その後で「FullName」フィールドにこの変数の値を設定しています。
「フィールド設定」ステップは、データの整理、更新、または新規データの入力時に非常に便利で、FileMakerスクリプトの効率を大きく向上させることができます。
あまり考えずに計算で結びつけていたが、どういう違いがあるのか。
Q7)FullNameを、LastNameとFirstNameを結合させる計算フィールドとする場合との違い、利点を教えてください。
「FullName」を計算フィールドとして設定する場合と、「フィールド設定」スクリプトステップを使用して値を設定する場合の違いと利点について説明します。
【計算フィールドを使用する場合】
〈利点〉
1. 自動更新: `LastName` や `FirstName` のいずれかが更新されると、`FullName` も自動的に更新されます。これにより、データの整合性が常に保たれます。
2. 設定の簡便さ: 計算フィールドは一度設定すれば、それ以降は手動で値を更新する必要がなく、フォームやレポートに直接利用できます。
3. エラーの削減: 手動でデータを更新する必要がないため、ヒューマンエラーによる誤ったデータ入力のリスクが減少します。
〈欠点〉
- 柔軟性の欠如: 計算ロジックが固定されており、特定の条件下でのみ異なる方法で`FullName`を生成したい場合、計算フィールドだけでは対応が難しい場合があります。
【フィールド設定スクリプトを使用する場合】
〈利点〉
1. 柔軟性: スクリプトは条件に応じて異なるロジックを適用することができるため、より複雑なデータ処理が可能です。例えば、特定の条件下で名前の表示形式を変えたい場合などに有効です。
2. コントロール: 更新のタイミングを制御できるため、リソースの使用やデータベースのパフォーマンスに影響を与える処理を管理しやすくなります。
〈欠点〉
- 手動トリガーが必要: `LastName`や`FirstName`が更新された後、`FullName`を更新するためにはスクリプトを実行する必要があります。これは自動化された計算フィールドよりも手間がかかります。
- エラー発生の可能性: スクリプトの複雑さが増すと、エラーが発生するリスクも高まります。【結論】
`FullName`の生成方法を選択する際は、必要な柔軟性、データの更新頻度、および実装の複雑さを考慮することが重要です。自動更新が優先される場合は計算フィールドが適しており、特定の条件下でのカスタムロジックを適用したい場合はスクリプトの利用が適しています。
Q8)特定の条件下でのカスタムロジックを適用したい場合の具体例をいくつか挙げてください。
特定の条件下でカスタムロジックを適用する場合、以下のようなシナリオが考えられます:
1. 顧客の地域に基づく特別な割引の適用:
- 例えば、特定の地域の顧客に対してのみ特別な割引率を適用する場合、顧客の住所データから地域を判定し、その地域が対象であれば割引率を調整するスクリプトを実行することができます。2. 顧客の購入履歴に基づくアップセル提案:
- 顧客が過去に特定の商品を購入している場合にのみ、関連商品を提案するロジックを適用します。このスクリプトは購入履歴を分析し、特定の商品が含まれている場合に限り、アップセルのための通知やオファーを生成します。3. イベント日に基づくメッセージのカスタマイズ:
- 例えば、特定のイベント(誕生日や記念日など)の日にのみ特定のメッセージやプロモーションを送るために、顧客のデータベース内の日付フィールドをチェックし、その日が今日と一致する場合に限り特別な通知を行うスクリプトを設定することができます。4. 顧客のステータスに応じたサービスのカスタマイズ:
- 顧客のロイヤルティープログラムのステータス(例えばゴールド、シルバー、ブロンズ)に応じて、サービス内容を変更するロジックを適用します。ステータスに応じて異なるサービスオプションを提供するためのスクリプトを使用することが考えられます。これらのシナリオでは、FileMakerの強力なスクリプティング機能を活用することで、ビジネスロジックを効率的かつ動的に適用し、顧客に対するサービスの質を向上させることが可能です。
Q9)上記の、「イベント日に基づくメッセージのカスタマイズ」の具体例を示してください。
FileMakerを使用して「イベント日に基づくメッセージのカスタマイズ」を行う具体的な例として、顧客の誕生日に特別な割引クーポンを送るスクリプトを設計することが考えられます。ここでは、顧客の誕生日が今日であれば、誕生日お祝いのメールを自動的に送信するスクリプトの一例を紹介します。
【スクリプトの概要】
1. 日付のチェック: 今日の日付と顧客の誕生日が一致するかどうかを確認します。
2. メールの送信: 誕生日が今日である顧客に対して、お祝いのメッセージと割引クーポンを含むメールを送信します。【スクリプトの具体的な手順】
1. 変数設定:
- `$今日の日付` に今日の日付を設定します。
- `$誕生日` に顧客の誕生日を設定します。2. 検索レコード:
- 顧客データベースで、`$今日の日付` と `$誕生日` が一致するレコードを検索します。3. ループ処理:
- 該当するすべてのレコードに対して、以下の処理を繰り返します。
- メール送信スクリプトを呼び出し、誕生日お祝いのメッセージと割引クーポンコードを含むメールを顧客のメールアドレスに送信します。
- # 今日の日付を変数に設定
- 変数を設定 [ $今日の日付; 値: Get ( CurrentDate ) ]
- # 顧客の誕生日が今日であるレコードを検索
- 検索レコード [ 復元 ]
- フィールド設定 [ 顧客::誕生日; “==$今日の日付” ]
- 検索実行 [ ]
- # 誕生日の顧客がいればメール送信
- ループ
- メール送信 [ 送信先: 顧客::メールアドレス; 件名: "誕生日おめでとうございます!"; 本文: "特別割引クーポンをお楽しみください!" ]
- レコード/リクエスト/ページへ移動 [ 次の; 最後の後に終了 ]
- ループ終了
このスクリプトは、誕生日が今日であるすべての顧客に対して、お祝いのメールを自動的に送るプロセスを自動化します。FileMakerのスケジュールされたスクリプト実行機能を利用して、毎日自動的にこのスクリプトを実行させることも可能です。
これらのスクリプト、後で実際にPCで試してみよう。