先の投稿で、自己相関係数、というものが何となくわかってきたので、データから自己相関係数を求めて周期期間を特定する、という作業を依頼してみることにした。
まず、ダミーの売上データを作成する。元のデータは、季節と売上に相関関係があるタイプのもので、これを14年分のExcelにしてアップロードした。
Q)これは、ある企業の過去数年に亘る月ごとの売上金額です。このデータに基づいて自己相関係数を計算し、自己相関の高いラグを見つけて周期期間を特定してみてください。
自己相関係数の計算結果
自己相関係数の計算結果は以下の通りです(ラグ1から24まで):
1. 0.254 2. 0.109 3. 0.460 4. 0.294 5. 0.347 6. 0.426 7. 0.277 8. 0.258 9. 0.385 10. 0.064 11. 0.172 12. 0.712 13. 0.151 14. -0.020 15. 0.388 16. 0.222 17. 0.201 18. 0.304 19. 0.142 20. 0.201 21. 0.344 22. -0.059 23. 0.069 24. 0.665特に高い自己相関を示すラグは以下の通りです:
- ラグ3: 0.460
- ラグ6: 0.426
- ラグ12: 0.712
- ラグ24: 0.665
この結果から、周期期間は約12ヶ月であると推定されます。売上の季節性が1年周期である可能性が高いです。
ちゃんと12ヶ月周期である、と特定してくれた。それでは、果たして本当にそのようになっているのか、別の形で確認したい。
Q)周期期間が12ヶ月であることを確認したいと思います。データを最初から12個ずつに区切り、年の異なる各月ごとの売上を折れ線グラフで示してみてください。
各年の月ごとの売上データを折れ線グラフで示しました。このグラフから、売上に季節性が見られるかどうかを視覚的に確認できます。年ごとに各月の売上がどのように変動するかを比較し、周期的なパターンを特定するのに役立ちます。